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コンテンツ管理から活用まで情報を一元化! 複数入力の課題を解決へ

テレビ大阪株式会社デジタル戦略局 ITシステム推進部山中 大輔 様

テレビ大阪様が抱えていた課題

最近では、地上波放送だけではなく様々なプラットフォームにコンテンツを配信する機会が増えてきていました。それに伴い具体的には、二次利用のための出演者の権利情報、TVerに配信するための情報、ホームページの宣伝・アーカイブのためのメタ情報など、様々な用途でコンテンツの情報が必要になります。これらの情報をプロデューサーが、それぞれの担当部署(者)宛に、それぞれの方法で個別入力しており、2度手間、3度手間が発生している状態になっていました。

また、TVerに配信するためには、TVer用の動画を編集する必要があり、今までは編集業務を委託していたため、動画制作費用も負担となっていました。

今後ますます配信先のプラットフォームが増えていくことを考えると、今回、1つのシステムでコンテンツの情報を一元管理することで業務DXとなり、利活用しやすくなり業務効率化につながるのではないかと考えました。

どのような点が評価されて、商品導入の検討に至るのか?

今回のシステム化を検討するにあたって、該当するサービスやパッケージ製品などもいくつか調査しましたが、ニーズを満たすもので私たちにマッチするものがなかなか見つかりませんでした。系列局でも似たようなシステムを開発していましたが少し規模が大きく、私たちが希望するサイズ感に合うものではなかったので、スクラッチで開発をすることを決めました。

また今回は、他の放送局様でも使っていただけるようなシステムを目指して設計しています。同じような課題を抱えている他の局様もいらっしゃると思いますし、今回作ったシステムが広まり、業界全体で業務効率化を図ることができれば良いと考えています。そういった意味でも、ユニゾンシステムズと一緒に他の放送局様へも展開していくことを視野に入れて、共同開発という形でスクラッチ開発することに決めました。

開発時に注意したポイント

スクラッチ開発ということもあって、一足飛びに進めることはせず今回は開発ステップを3つに分けて計画していました。

STEP1:プロデューサーが入力する項目を一元化する
STEP2:その一元化した情報を他のシステムに繋ぐ
STEP3:繋ぎ先のシステムを更に増やし、より業務を効率化

現状では、STEP1が完成した段階で、プロデューサーが情報を入力する場所を一元化して、その情報を各部署が簡単に参照できるようにするところまでを実現しています。

導入効果について

運用が始まったばかりなので、まだ入力する側も慣れていないところもあり現状では負担になっているかもしれません。

ただ、最終形としては、営放システムやアーカイブシステムとも連携することで、より効率的な運用を目指しています。プロデューサーは「このシステムに情報を登録するだけで良くなり、他の部署の担当者もこのシステムですべての情報が見られるようになる」という状態です。

また、今後増えていくであろう様々な配信プラットフォームと連携する部分でも、「このシステムを中心として、自動的にコンテンツとメタ情報を渡して負荷なく配信までできるようになる」という姿を目指しています。こうした姿を目指して、まずは実際にユーザー(TVOおよび協力会社)に使ってもらう中で出てくる課題や要望を吸い上げて、より使いやすいシステムを作っていきたいと考えています。

開発実績(カスタマイズ事例)

  • TVer向け配信用mp4動画の自動作成
     入力したQポイントに従い、

    ・TVer配信用にCMの黒味を自動で2秒尺にカット
    ・本編の間にCMを挿入
    ・CM自体をカット などを自動でトランスコード

  • Box連携
    ストレージ容量無制限の長所を活かすため、システムのストレージとして採用。
    BoxのAPIと連携して開発することで、シームレスな処理を実現。

今後の期待

まだSTEP1が完成したばかりで、今後も各システムとの連携などを進めていく必要があります。引き続きユニゾンシステムズにご協力頂きながら、よりよいシステムを構築していきたいと考えております。